8/22 2学期始業の会

本日(8月22日)朝、体育館にて始業の会を実施しました。残暑厳しいなかではありますが、夏休みの間大きな事故もなく、生徒の皆さんと再会できたことを嬉しく思います。以下、校長挨拶の概要を記します。

夏休み期間を振り返ると、国内・国外とも、さまざまなできごとがありました。明るくない話題から振り返ってみると、各地で頻発する地震、東北地方の台風被害のニュースがありました。宮崎県沖を震源とする地震では、今回初めて南海トラフ地震臨時情報が発表され、いつ来るかわからない地震に恐れを成した人も多かったと思います。もし災害が起こったときに、まず何をすればよいのか。そして、そのために今準備しておくことは何か。この2点については、改めて考えておいてほしいと思います。

一方、明るい話題としては、パリ・オリンピックでの日本選手団の活躍ぶりが挙げられます。金メダル20個という史上最多記録を更新したのは記憶に新しいところです。メダルの数だけではなく、それぞれの選手が競技にかける思いに選手それぞれの生きざまを見たような思いになり、メダル獲得には至らなかった選手も含め、多くの感動をもらいました。

もうひとつ挙げるとすれば、甲子園球場で開催されている全国高等学校野球選手権大会において、島根県代表の県立大社高校が大いに活躍したことが、とりわけ印象に残っています。大社高校の選手は、強豪の私立高校とは異なり、ほとんどの選手が地元出身です。前評判では、失礼ながら戦力的に1回戦を突破できるかどうかというのが大方の予想だったようですが、結果としては予想をよい意味で裏切り、強豪校を次々に撃破してベスト8まで駒を進めました。惜しくも準々決勝で敗れたものの、その正々堂々とした戦いぶりには、惜しみない賞賛の声が贈られました。スタンドを埋めた大応援団のパワーとも併せ、今回の大会で旋風を巻き起こしたチームの筆頭といっても過言ではないでしょう。しかし、今回の大社高校の活躍は決して「まぐれ」ではないと思います。確かに、運が味方してくれた部分はあったかもしれませんが、強豪校を破るということは、力のないチームには絶対にできないことです。力があったからこそ勝つことができたと、私は思っています。ある新聞記事で見たことですが、大社高校の練習は基礎トレーニングが非常に厳しいそうです。たとえ強豪校のように派手にプレーできる選手がいなくても、それぞれの選手が基礎トレーニングをしっかりと積み、努力をしたことで、今回の結果が得られたものだと考えています。

努力の大切さについては毎回のようにお話ししてきましたが、とても大切なことだと思いますので、今回も敢えて取りあげました。生徒の皆さんの努力で、皆さんそれぞれが充実した2学期になることを心から願います。